2013年の金価格急落理由と今後の展開

◇急落の理由
金の価格は様々な要因を受けて変動しますが、今回は、複数の要因が重なったことで、ヘッジファンドが金ETFから資金を株式に移行し、大きな下落を招いています。

◇米国の量的緩和解除見通しの広がり
米国は量的緩和により、インフレを目指してきました。それに対して金は、インフレでも価値の変わらない資産として買われてきました。しかし、4月10日発表の米連邦公開市場委員(FOMC)議事録で、量的緩和が2013年末までに縮小、解除されると意見がでてきましたため、金が売られました。量的緩和の解除は、いつかは終わるものなので、今回の下落は予想されていたことでもあります。ファンドの仕掛けとも言われています。

◇キプロスショック
ギリシャと関係が深く、財政危機にある地中海にある島国キプロスですが、ユーロから100億ユーロの支援を受けるために、自助努力として数十億ユーロの捻出が必要です。キプロスは、その対策の一つとして中央銀行が保有する金のうち4億ユーロ(約520億円)分を売却することが伝えられました。
政府が伝えましたが、中央銀行がその後否定しています。
今後の展開によってはまた大きく下落する可能性があります。


◇中国の金買い減速観測
金の需要が期待されていた中国ですが、中国国家統計局が15日に発表第1四半期の国内総生産(GDP)が昨年同期と比べ7.7%と、市場予測の8%を下回ったことが金の下落に拍車をかけました。


◇ゴールドマンサックスの金相場見通し下方修正
ゴールドマンサックスの金相場見通しが下方修正されるとの情報が流れ、金相場の下落に拍車をかけました。


◇今後
いろいろな憶測がされていますが、短期的に戻るという考え方は少ないようです。

中国やインドの買いがどう入るか。

金は安全と考えていた人が金市場から遠のいたり、今回の下落で負債を追った人の戻り売りが金価格の上昇を妨げることも考えられます。

ただ、金は株価と違い、物質的に価値のあるものです。
もう少し低迷は続くかもしれませんが、今後はまたは上昇に転じると思っています。

これまで金に投資していなかった人は絶好の買い時、金に投資してきた人は買い増しのチャンスと捉えてもらいたいです。金を対象とした投資信託あたりから金投資を始めてみてはどうでしょうか。